STEP.2-2:似顔絵編
推しの人/トモダチ/身近な人
を似顔絵で描く

基礎1「絵の基本のデザイン」を
学んでからやっていきましょう。
マスコット/似顔絵はどちらが先でもいいです。

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★目的

あの人の似顔絵を描けたなら…どんなにいいだろうかと
思い立ったら描いていける事を目指します。

押さえるポイントです。
マスコットを作る会で言った事なので
被る所はありますが
大事な事ですのでもう一度

似顔絵とマスコットの違い

マスコットは、
変形、歪曲、対象の人物の目の大きさ
顔の輪郭が厳密に描写されてなくても
よいのです。

「マスコット」とカテゴライズされる
分野が「かわいい」「子供のような風貌」
という見た目が優先されるからです。

似顔絵はどちらかというと
その人の特徴をよく捉えて、生かさなければなりません。

特徴を極端に強調されてある
作品が多々ありますが
その人らしさが出るのでしたら
そうしたほうがよい分野なのです。

ここでマスコットと似顔絵が違う事は

反対に似ている点は

です。

モデルとなる対象者によっては
特徴を見つけにくい人もいるかもしれません。

顔が平たんで別段
端正でもなければ、不細工でもない。
普通の顔だな~と…w

これといって、この人の顔の特徴が見つからないや。と
思う事もあるかもしれません。

例えば、あなたが何かしらお仕事をされていて
いつもの同僚、上司、時々荷物を運びに来る
業者の人にお会いされる時があるかと思います。

それぞれ皆、違うってわかりますよね

ただ、人の認識というのは顔のみだけでなく
背丈、雰囲気、声のトーン、ヘアスタイル
と、総合して認識しているので
顔だけで判断しているわけでは
当然ないでしょうが

誰一人同じ人はいないように
誰一人同じ顔はありません。
双子はわかりにくいかもしれませんけど(笑)

ですから、人には必ずその人にしかない
顔のクセ、表情があります。

それを見つける力を身に着けていきましょう。
自分が感じる事でいいのです。
ただ、その人に直接言ってはいけませんよw

例えば
・目が顔全体と比べて小さい
・エラがはっている
・鼻翼がふくよかで、鼻に存在感がある。
・わし鼻だ。
・目の二重がはっきりしている
・えくぼがある
・虹彩の色が明るい、暗い。
・唇の地色の血色の良し悪し
・眉毛が太い細い
・唇が薄い厚い
等を心の中で見つけましょう。

悪口ではありませんよ。

それともう一つ
どうしても見つからなければ
目安を頼りに描いていく。
という事が挙げられます。

方法がありますので、後ほど
一緒に見て行きましょう。

②大まかな形を捉える

本日は、仕事先でちょっと打ち解けた
業者の方でもモデルにしてみましょうか。

マスコットの所で言った事と
同じになってしまうのですが
まずは対象を基本のデザインで
捉える事から始まります。

今回は似顔絵を描く会ですから
ここから先はマスコットとは違う
考えを必要とします

③モデルの特徴を捉えて生かす

この方の特徴をまずあげましょう。

何だと思いますか?

あげてみましょう。

私でしたら
・眉が何気に眉山がきちんとあって整えたら綺麗になりそう
・鼻が団子とはいかないまでも、鼻尖に高さがあり、立体感がある。
・鼻翼の膨らみがあるので、顔では一番の存在感がある。
・唇が薄め~普通
・眼鏡の影響でわかりにくいでしょうがよく見ると目が二重で
ぱっちりしている
・髪の毛はハゲかかってて少々侘しい
・表情はちょっと固い

等でしょうか。

では描いていきます。

まず大まかに形を捉えた所から
だんだん描きこんでいくことにします。

マスコットを描いた時のように
お写真をなぞっても大丈夫です。

今回の似顔絵の会では
マスコットを描いたときのように
顔をパーツについてそれぞれ
分けてバラバラに説明はしません。

マスコットは詳細が大事ではなく
「かわいい」が大事なため
簡素化された出来栄えが
善しとされます。

似顔絵は「かわいい」が大事ではなく、
対象者の目、鼻、口、眉のバランスを把握し
特徴を生かす事が大事だからです。

なので顔のパーツの形を捉える事は
もちろん大事ですが
バラバラに考えず
全体のバランスを見ながら
描いていく必要があります。

写真をなぞってみました。

ただ、ここでもなぞっただけではいけません。

どうしてでしょう?

これだけでは、「似顔絵」というか
本人の輪郭をただ描き起こしただけ。

になってしまっているからです。

似顔絵は「対象者の特徴を生かす」
のがポイントです。

本人をユニークに
表現する分野です。

目元がポイントならよりチャーミングに。

えくぼがかわいいのでしたら、
大げさに強調する

といった具合です。

なぞっただけでは
その人らしい「似顔絵」というものに
ならないからです。

ポイントです。

冒頭にあげた、
この方の特徴を思い出してみます。

でした。

赤い線で描いたスケッチを描いてみました。

・ちょっとへの字になった一文字の口はよりへの字にする。

・眼鏡に隠れた、実はぱっちり
お目目はくりんとさせる。

・一番存在感のある鼻は強調する。

・整いそうな眉毛はあえて整えてみせる。

・丸みのある顔は、もうちょっと丸くして
より人柄を重要視する。でも、実物より太ってみえると
いけないので気持ちだけ…

と、特徴ポイントを見つけたら、
それぞれ強調していきます。

④微調整と仕上げ

余談ですが
描き起こしただけの主線は
本人とはなぜか違うような気がします。

色がないからでしょうか?

なぞっているのですから
輪郭は正しいはずです。

これはズバリ、人や静物
ありとあらゆるあなたの目に
入ってくる対象物に

「線」はありませんよね。

絵を描くという行為は
立体の物をキャンバスという平面に描き起こす作業です。

目の前に広がる風景や
静物の姿形を把握して、
キャンバスに立体の物を
描き表すという事は

実に多くの情報量を理解し
整理して描かねばなりません。

ですから、「線」だけでは
その対象者を対象者だと
認識するために情報量が
圧倒的に少なすぎるため
不自然さを感じるためです。

本人の写真をなぞった線なのに

「なんか…これはこの人なんだろうか?」

と妙な違和感がもし貴方の中で
沸き起こる場合は正しいのです。

線で描き起こしているのは
あくまで、「対象者」の
姿形をいち早く把握するための
作業であるので

観察力が養ってくると
別になぞらなくたって
写真がなくたって
目の前のモデルさんを
描く事が出来ていくものなのです。

ここは似顔絵を創作する所ですから
絵画的な話になると話が反れますので
戻りますが

似顔絵というのは
特徴を捉える事が最優先されるので
一旦まず描いてみて、
この人っぽくない。と感じるようであれば
その人の特徴を
さらに大きくしてみたり、
もっと瞳をつぶらにしてみたりと、
書き加えたり消したりしてみてください。

では次に
体も描いていきます。

何気に歪んだネクタイを見逃さず
反映してあげたら
固い表情が緩んでみえませんか。

この方はこの席に座る前に
急いでネクタイを直してきたのかなぁと
思ったら、怖い顔もなんだか微笑ましいものです。

はい。どうでしょうか?
ではここまで来たら色を塗って仕上げてみますね(‘ω’)

色塗りに関しては今のところ
べた塗りです。
後のステップの所でやりますので
今は詳しくは説明しません。

仕上げに気を配ったところは目のところで
この方はぱっと見、怖い印象がありますが
眼鏡の奥の瞳がつぶらな感じがあるので
強調はしないながらも、光を入れて
表情を和らげるようにしました。

完成です!おつかれさまでした。

⑥どうしても特徴が
とらえられない場合

もうひとつ大事な事を
お伝えしたいと思います。

この手法は似顔絵以上の物にも
取り掛かかれる技法のひとつだ
という事もお伝えしておきます。

実際に美術学校で使われている手法です。

あなたも、もしかしたら
学生時代、美術の時間に先生が
仰ったかもしれません。

もしデジタルでお描きになられる場合は
もう、そのままなぞったほうが
早いや。となる場合はそれでいいのですが

もう一つ観察力を養うという意味でも
この方法はいいやり方ですので
お伝えいたします。

デジタルやアナログ等と
媒体が違ってもツールが違うだけで
基本は同じです。
冒頭にて
「人物の特徴を捉えなければならない」
「本当は写真はなぞらなくてもいい」

デジタルやアナログ等と
媒体が違ってもツールが違うだけで
基本は同じです。
冒頭にて
「人物の特徴を捉えなければならない」
「本当は写真はなぞらなくてもいい」

と言いました。
しかし、「いや見てもよくわからないよ…」
目の前にモデルを前にして
大まかに形を捉えると言っても
そこから先がどうしても
写真がないと無理だよ!
写真があっても無理よ!
となっている場合、

目安を作ります。

こうやって…

ちょっとわかりにくいですね
すみません 綺麗な線でもう一度。

こういう感じで線を
スケッチブックの中に描いて
その線を
モデルさんにもあてて、
スケッチブックに対象物を
描き起こしていくという方法です。

そこで便利なツールもあります。

デッサンスケールってご存知でしょうか?
ある対象物の目安を計り
キャンバスへ描き進めていくための道具です。

こういう物を使ってもよいのです。

これは似顔絵でなくても、
役に立つものです。

絶対なくてはならない物でもありませんが

要するにこのスケールを
自分で作ってしまえという感じです。

それで…

さらに細かく線を引いたのですが
これは何かというと目安線です

こうして、マスの中のどの辺に
顔のパーツがあるか、
どこにパーツを描いていけばいいかを
示してくれる線です。それを
辿って行けばよいのです。

で、目安をつけたら

というのを見つけていって
一線一線描きましょう。
頑張り所です。

スケッチブックに描いた
線の中のマスを埋めて行きましょう。

どうでしょう!
ほんの数分左の写真を見て
目安線をたどりながら描いたら、
顔が描けましたよ

なぞったんでしょと
思われるでしょうけど、
ちゃんと描きましたよwwww!

こうやってですね、
人物画を描く方法を取って
似顔絵を描いていくことはできるんです。

ただ、あくまでも輪郭をとるだけの
方法という事は心に留めておいてくださいね。

ここまできたら、
モデルさんの特徴を生かして
目を強調したり、
唇を強調したり…と
試行錯誤してゆけばよいのです。

ここまできたあなた。

目の前の紙にどう
鉛筆を走らせればいいのか
わからない自分から脱却していることに
気付いていますか?

さて、長くなりましたが
今回のギャラリーワークは
終わりです。

頭を使ったら疲れますね!(^^)!
お疲れ様でした(*’ω’*)

似顔絵を実践で描いてみましょう。(#^^#)
STEP.3-2で似顔絵に取り組みましょう(#^^#)

STEP.2-1:マスコット編トモダチ/身近な人をマスコットにする。

に挑戦する。

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