STEP:6色を塗る

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魅力的なあなたのマスコットや似顔絵を
彩るために何が必要でしょうか。

色ですよね!

今度は色について知って行きたいと思います。

明度について

明度はですね…
色の度合いの事です。

しかしながら、
配色に迷ったり、色を塗っていくうちになんかぼやけた印象になってしまって
色塗りで失敗したりした事ありませんか?

例えばなんですが
あなたがアナログで描いている場合、
もちろん配色が良くない以外にも原因はあるでしょうが

紙に描いた線が
色を塗った事で溶けてしまって
すごい色になっちゃって失敗。

→実際塗る前にインクと紙の相性を確認しよう。

紙が水でベコベコして失敗。

→水張りしましょう。

紙がけばみ過ぎた。→ティッシュオフのし過ぎ等。
破けてしまった。→紙が柔らかすぎ(紙と絵の具の相性が合わない等)
色を間違えた。→乗せた色を完全に消し去るのは難しい。
ただ油絵/アクリルだと訂正できます。
※画材の使い方はこちらの講義には含まれないので割愛します。

などあると思います。

PC作業だと、
なんだか納得いかない印象になってしまった。それくらいでしょうか。

「色塗りの失敗」は
デジタルだと
そもそも絵のテーマやコンセプトなど
概念というか表現したい事が
決まらないまま作業が進んでしまっている。

等が原因で起こる事が
多いんじゃないかと思います。

それにより絵の雰囲気は決まるので

当然明度もそれに左右されてしまいますから、
明度の事も知っておいた方がいいでしょう。

明度は絵の雰囲気を決定します。

あなたが描きたい絵が
「嬉しい、明るい、前向きな、幸福感、面白くて笑える、楽しい」
といったポジティヴなイメージ

「思い悩む、考えがまとまらない、後悔、失敗、後ろ向き、辛い」といった
ネガティブなイメージ

では、色味が変わってくると思いませんか?

しかしですね…

サイケデリック的に
薬をしてる人が幻覚を見てるとか
そういう奇抜なイメージで
とんでもなくキーの高い色
ショッキングイエローとか
使ったりというのは
もうこれはテーマがそれなら
もちろんそういうのもありです。
※(麻薬は)ダメ、ゼッタイ。

ここは、貴方が表現したいイメージに合わせて
色を塗る前に明度を見極めておくと、
配色しやすい事が狙いです。



だから配色の失敗は明度が
自分の中で迷子のまま
色を塗ってしまう事が考えられるので
是非明度については
掴んでおきましょう。

明度のコントラスト、明暗のバランスは
観る人の目線を誘導させる物です。

真っ黒い絵に一点だけ白があればそこに目線が行くように

画面全体が白に近い薄い灰色の中に
白い点があっても、その白い点は目立ちません。

このように
明度の原理を元に
配色すれば、あなたが描く絵の中の
何に注目させるかを狙う事ができるのです。

大まかに明度をつけて
雰囲気をコントロールする

明度構成はほぼ6パターンです。

  • 真っ黒に対して真っ白
  • 真っ白に対して真っ黒
  • 真っ黒に対して黒白の中間色と白
  • 真っ白に対して黒白の中間色を黒
  • 黒白中間色に対して真っ黒
  • 黒白中間色に対して真っ白

です!


色々描いてみたので見てみましょう。

同じ絵、同じ構成ではありますが
このような明度をいろいろ比べてみると
雰囲気が違う感じがします。

「絶望度に差がある」というか

「幸福感の度合い」みたいな…

なのでコンセプトを決めたら、
明度決定をして配色。

コンセプトを決めたら、明度決定をして色決めして配色。

色塗り順序は

の順序で進めていきましょう。

狙った所に注目してもらう

明度決め貴方が貴方の作品を
見てもらう人に対して
「ここを見てほしい」と
主張するための方法でもあります。

明度に変化をつける事により、
平面上作品の中で
何が中心かを明度で説明する事ができます。

勿論、いままでやってきた
絵の基本的なデザインや
形を捉えるための形態を掴む事も
大事です。

さらに色を塗る場合、
明度を決め、貴方は作品の中の何を
見せたいのか決定して
配色する必要があるのです。

あなたが貴方の絵で見せたい物は
なんだろう?

アピールしたいのはなんだろう?
「ここを観なさい」と言わんばかりに
明度を意識すると
観る人の目線を誘導できる技法が
ある事を知ってください。

明度の段階を考えて決める

大まかに明度を決めて
狙ったイメージを明確化できるようにしよう。

色彩をどこまで把握するか。

まず、皆さんおなじみであろう

色の輪を見ていただきます。

イラストレーターや画家、漫画家、デザイナーは
色彩学の学者ではありませんから
色についての光の可視光線がうんたらなんて
話はしませんし

私もわからないです。…

目的が違うのでですね…
「色とはなんぞや」と色という学問を治めるのはまた別の話です。

ただこれだけは抑えるポイントがあるので
これだけでいいです。

を把握して、是非あなたの絵のコンセプト/表現したい物
に合わせるために抑えましょう

色還と色彩の三要素/間色/補色/同系色

例で見てみましょう。

影響する色される色

もう少しつっこんで色の事を
知りましょう。
貴方がマスコットや似顔絵を描いて
色を塗る際にどこに塗りますか?

肌はもちろん、瞳、口、といった体のパーツ

服装、アイテム、背景があれば背景。
髪の毛の色は色々な色にする可能性だってあります。

キャラクターの髪の毛の色に瞳の色や肌の色、
服装の色が合うか
イメージ通りになるか

常に吟味する必要があります。

もちろん、色は人により育ってきた
場所、文化、環境条件などが違いますから

細かい話は今はしません。
話の議題からそれてしまうからです。

あくまでも、学問上の基本的な話ですから
あなたはあなたの心の中にある
印象付いた色もあるはずです。
それはそれで、それも正解なのです。

光で変化する色を把握する

光が当たる部分と
影になる部分の特徴をよく
観察してみましょう

これは、人物画、建物といった無機質な物質、
一見規則性が難しく見える布の皺等に
生かせる知識です。

ただ、読んで終わりではいけません

絵は確かに論理はありますが
実際手を動かし、体で覚えていく学問です。

所詮、マスコットやアニメでしょと馬鹿にする人は
それ以上の物は描けません。

むしろ、アニメや漫画に携わる人ほど
美術を勉強するとマスコットやイラストが
描きやすくなるのです。

それでは、いままで描いた
マスコット、似顔絵を例にして
色塗りをしていきましょう。

明度の所で例に挙げたマスコットです。
光源を意識して、人物の顔、テーブルの面の明度を一番高くしました。
背景が白ですが、色が入っているのでちゃんと狙って
皆さんが顔に目が行くように色塗りしてみました。

絵本の仕事を頂いた時の作画です。
これも光源を意識して、熊の毛の色に光が当たる所、
影の色を意識して配色しました。
マフラーが極端に光っている部分がありますが
太陽の眩しさを表現してみました。

後ろの背景は彩度を低くしています。
ちょっと難しいですが「空気遠近法」といって
遠いところは、彩度を落として配色する事で
奥行きを出す方法を取りました。

描写を問わず
色彩は明度を意識しない方法で塗りました。
ただ色相遊びをしてみた感じといった所。

らくがきに観える線画ですが
色の話をします。

ピンク、アイボリー、明るい色でまとめた所
ショッキンググリーン、ブルー、レッド、イエローと
補色同士になる色もありますが
遊び心、愛らしい感じ、子供、穏やか、
といった世界観が出たらいいと思っています。

あなたはムードメーカー

あなたはムードメーカー。と言われて?
となっていますか?

あなたが描くマスコットや似顔絵は
その作品のテイストを決める神のような存在です。

そのマスコットをミステリアスにしたり、
愛らしく、ハグしたくなるような可愛いイメージにしたり

是非、色の特徴、色同士による影響や光源に対する色をよく吟味して
自分の作品を作り上げていきましょう。

色についてのレッスンは以上です。
お疲れ様でした!(*’ω’*)!

最終課題に進んでみましょう(*’ω’*)!

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