STEP.4:基礎2.絵を生かす
ために形を捉える

今日も絵の基礎になりますが
やっていきましょう(*’▽’)

★目的です
今回のワークを取り組む事で
「立体のあるデザイン」「透視描法」「遠近」を理解する事に
フォーカスします。

あなたの絵に奥行きが出て
平面なキャンバスに
あたかも動き出しそうな

あたかも新しい景色が
窓から見えるような

そんな作品に自分で
出会う事を目指します。

絵の基本のデザインは
平面的な取り組みでした。

しかし今回,
形を捉える=「形態」を
学ぶことにより、物の立体、
その物に反映される影と光を知り、

あなたの作品が
地に足が着いているように見え
生き生きとさせる事を
目的としていきます。

目次です。

①物の形を捉える。

あなたが触れる物の実態には
形態があります。

コップを掴む。
本を読む。
リモコンを掴む。
椅子に座る。
ペンで字を描く…

それは、奥行き、高さ、横幅と
立体となって空間に存在しています。

「絵を描く」という行為は
スケッチブックや何かしら
平面の上に描く事ですが

形態を描く場合は、
その奥行きや遠近、影や光と
様々な情報をあなたは処理して
描く必要があります。

平面的な基本のデザインは学びましたが
それだけだと、絵に立体感が出ず
ぺらぺらな印象だけに
なってしまいます。

マスコットや簡易的な似顔絵は
平面的でも構わないのですが

・絵に奥行きを持たせたい
・絵の中の人物、物、動物に立体感を出したい

となれば、形態について
頭ではなく、自分の手を動かし

観察して、実際描く練習を
せねばなりません。

本講座のワークでは最終項目に
犬の似顔絵を描く項目を入れました。

人物だとさらに難しくなるので
身近な生き物を描く事を
楽しんでいけるようにします。

人物や犬の本格的な描写をする場合は
単に平面的なマスコットを
描くのとはまた
一歩進んだことを学ばねばなりませんから
こちらの基礎を入れました。

これからは
物の立体を把握して
是非あなたの作品に役立ててください。

②基本的な形

絵の基本のデザインでは
平面な〇、▢、から派生して△とありました。

今度は
球・円柱・立方体・円錐と平面な形に奥行が出た
形態を意識してゆきます。

描写が細かく描かれた作品は
繊細はタッチや陰影に
目を引かれるのですが

その前に、どんな作品を描くにしても
物の形態を把握する事が大事です。

とても細かく描けた作品でも
物事の奥行のない作品は
どこか平坦で違和感を覚えてしまうからです。

絵を描くときは

納得いくまで、最終項目の
描きこみを減らしたり、増やしたり、バランスを見る事を繰り返す、です。

どんなに複雑な作品も
あなたが基本形態の形に置き換える事ができ、
その形を組み合わせる事ができたら

物を立体的に捉える事は
そう難しくはないはずです。

本は長方形の立方体。
りんご、オレンジ、丸いものは球体。
木は円錐。
コップは立方体。

複雑な形はどうでしょう。

椅子は立方体の組み合わせ。
家は立方体、もしくは円柱の上に円錐が乗っかっている。
車は様々な大きさの立方体。等。

このギャラリーワークでは
犬を描くワークが入っていますから
犬を例えでお話するのですが

犬を描くときはいきなり
目や歯など細かい部分を描くのではなく
まずは大まかな形を捉えた後、
形態で捉えます。
それから、光源を考え陰影をつけ
細部を描く。という流れで描いていきます。

あなたが何かしら物を観察する時に
形態を意識する感覚を
磨いていけば、

描こうとする対象に
立体を適用させることができ
作品に奥行きが出てくるはずです。

③「透視描写」をする

透視描写ってなんですか?

基本のデザインの〇、▢、△
基本の形態の球、立方体、円錐、円柱

これらの違いはなんでしょうか。

たとえばみかんを手に持ってみましょう。
りんごでもいいですし、
何か丸い物を持ってみましょう。

ペラペラの紙ではないので
しっかり指で保って、掌で持っているはずです

平面と立体とは
外見は同じに見えても
奥行きがあるかないか
質感があって
質量が存在しているという意識を
今一度してみてください。

さらに、林檎をナイフで切ってみましょう。
輪切りにしたら、

なんとも甘酸っぱい香りがして
白くて香しい実が美味しそう
ですね。

それは立体であって
平面ではありません。
見えない所まで考えて
隠れた見えない部分を意識してください。

輪郭よりも物質の形態を描く事です。

平面は二次元ですが
立体は三次元です。

透視描法とは物の外側と内側
どちら側からも描く事です。

透明な球の奥行を描いて、あたかも
立体があるように描く事です。

うーん、

何を言っているんだ・・・。
箱が机の上に置かれているとしましょう。

あなたには箱の側面しか見えないはずですが、

その箱のどの面も見えるようにその箱を
描いてみましょう。

その箱は透明だと思ってください

置かれている箱の机と
接触している面も意識して描いてみましょう。

どの面からみても、透明な箱のようにまずは描く。
これが透視描法です。

その箱が、机から離れて見えたり
浮いてみえたり、
めりこんで見えたりしては
いけないのです。

透視描法を練習する時には
中身が空の物

模様の入っていない
透明なコップ等がおすすめです。

複雑な形は避けてください

形を観察するのに
わかりにくいものは避けましょう。

透明な玉…とか
ガチャガチャの空でもいいですが
本当に「ザ・丸」いのがお勧めです。
何かを描くときに
透き通った物体であるかのように描く練習を
何度も行いましょう。

物の形態を捉える技が身に付きます

複数の物体が重なった時でも
ある物の形態が隠れても
どのような奥行になっているかがわかるようになれば

空間での位置を正しく配置する事ができ
立体的に描く事ができるようになります。

このルールに従って描く練習を何度も行っていけば
自然に三次元の作品を描く事ができるようになり
あなたの作品に立体感がでるのです、

何度も透視描法を練習してみてください。

④基本的な形を使って描く。

丸…りんご、ミカン、ボール。
美術の時間、必ず引っ張りタコの林檎…
「なんで林檎がでてくんの」と…
それは、やっぱり形を掴みやすいからですね

下の図をみてください。

静物画を描くとき、
基本形態にある程度還元していけば
ものの形態はとりやすく
描きやすくなります。

④基本的な形を使って描く。

物の大小は関係ありません。

描く対象が貴方の掌に収まる物だろうが
圧倒されるような大きな山だろうが
おおまかとざっくり
形を掴めばいいのです。

⑤形を組み合わせて描く。

⑥光と影を知る。

物体の形を捉える事が出来てきたら
光と影を考えるようにします。

物質は空間に存在するので
必ず光の影響を受けます。

天気の悪さや、部屋の中の明るさにもよりますが
ある物質が光にあたった時に見える
影をよく観察しましょう。

光の元は何処からきていますか?
物質がどんな形をしているから、
そんな影になるのかを考えながら
観察しましょう。

※光と影をつける前に
観察した物体・物質を正しく観察できていて
正しくデッサンできたか、物をよく見て
何度もスケッチしましょう。

光と影は観察物を正しく
スケッチできた後に生かされる
描写法です。

基本的なデッサン、物の形を捉える事ができていなければ
影をかいても、細部を描いても臨場感が出ませんので
光と影はあくまで正しいデッサンの引き立て役です。

光と影がなくても
おおまかな形、
組み合わせた形の複合に違和感がないかどうかを
よく観察して判断なさってください。

それでは光と影を考えてみましょう。

光が何処から来るから
其処に影ができるのか

物質がどんな形をしているから
そんな影ができるのか

考えながら
観察し
描きましょう。
観察しながら
考えて描きましょう。

考えるだけでも
観察するだけでも
絵は描けません。

注意点も合わせて考えます。

⑦空間を描く。

ここまで、
貴方は基本形態を捉える

形態を組み合わせた複雑な形態を捉える

形態を考え透視描写をする。

主な形態を捉える事ができたら
光源を把握し
光と影を把握し
陰影をつける。

と学んできました。

では最後にもう少し。
空間を描く事にすこし
突っ込んで考えていきます。

この「君だけのマスコット
/似顔絵創作ギャラリー」講座内には
「犬を描く」ワークがありますから
そのワークを仕上げるための
基礎の最終段階に入ってきました。

以下の図を見て行きましょう。

絵を学ぶ機会が少ない方は
ぺったりと奥行き感のない作品を描きがちです。

形の輪郭だけを把握しても
立体が立体である理由。
平面と立体の違い。
物の形態とは何かを学ぶ機会がないと
作品が二次元から次の段階に
どう行けばいいのか知る事ができないからです。

物と物との位置関係を理解するための
透視描法、
立体が立体として表現されるための
光と影を描写する方法

あたかも平面上で描かれる絵が
前後上下に広がる世界観が表現されるには

それらの事を学ばなくてはなりません。

絵の中にも空間を持たせるには
私達が普段生活する実物が存在している
対象物の形、位置関係を把握する事が必要です。

絵の中にも空間を持たせるには
私達が普段生活する実物が存在している
対象物の形、位置関係を把握する事が必要です。

人や物が存在しているという事は
空間が必要です。

存在するために必要です。

物質が空間を占めている。
空間に取り巻かれている物質。

その関係性を理解して
じっくり観察、描写をしていきましょう。

画像引用元フリー素材ぱくたそ

⑧遠近について

本講座で学ぶ遠近については
パースをとる所までは学習しません。

マスコット/
似顔絵/
犬の絵を描く。

といった最も簡単なイラストから
少し難し目の身近な家族を描く。
という所を目指した講座なので
パースはまたの機会に学びます。

空間まで学んだあなたは
これを把握した時点で
奥行きを描けている事を実感してください。

遠近というのは何も
定規をせっせと持ってきて

一点透視図法だのなんだのと
難しい事だけが遠近法ではありません。

物を立体に表現する事で
奥行があるように見える。

これが遠近です。

⑨光と影と空間と
簡単な遠近で作品を描く

それでは今まで学んできたことを
集約して、一つ作品を描いてみましょう。

窓から見える風景でもいいですし、
今お部屋の中の置き物でもいいです。

あなたの周りには
絵の題材となる景色があるはずですから

何か描いてみましょうか

ちょっと、天気が悪いか
夕暮れ時かあまり天気がよくなかったので
全体的にぼやけた印象になってますね。

しかしながら、パンダの置物の配置関係を用いて
遠近を描くのにいい題材ではありました。

今度は公園にてスケッチです。

鳩の大まかな形、
階段、手すりを把握します。

立体形でそれぞれ形をとって
透視描写で対象物を描いてみる。

対象物をよく捉えられていると
感じたら光源を考えて陰影つけます。

手前のハトと
後ろのハトの位置関係を使って
遠近を意識しました。

構図があんまりおもしろくはなく、作画自体もパッとはしませんが

この会では、対象物が立体的になっているか
奥行を感じるか。
光源を考えて陰影を描いているか。
を重点的に取り組んでいますので
面白くなくて大丈夫です。

ではみなさんも描いてみましょう。
ワークを出しますのでやってみてくださいね!※STEP.4-2 ホームワーク基礎2

それでは今回の
「絵を生かすために形を捉える。」は
以上です。これから取り組むSTEP
犬を描くためのワークに参考になさってください(*’ω’*)

おつかれさまでした(*’ω’*)

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