こうしたら画家になれる。
こうしたら絵で食っていける。
そんなレールは残念ながらない分野です。
絵描きというのは
人類においてのは自由と貧困を
一度に背負った数奇な人種なのかも
しれないですが
絵を描いて
それでも描いて
売れなくても描いて
蔑まれても描いて
たまには喜んでもらって
たまには安い小銭だけを投げつけられて
たまには暴言も吐かれて
でもそれでも描いて
死んでも描くといいながら
描いて描いて
生きていく。
仕事があるかもしれないし
見つからないかもしれません。
自らの人生ですが
その人生すら知らんし。
だからこそ
自分の絵に「絶対的な自信を問われる」
それが絵描きだと思います。
だからこそ
学校に通って基礎を学びますし。
基礎を固めてデッサンは絶対習得する。
これでもかと言うほど
観察に観察して
描写に描写を重ねる。
自信の根底を固めるために
基礎に時間と労力をかける。
それと
自分という人間が
この社会において
自分は自分でいていいという自信も
問われると思います。
もうそこは技術力ではカバーできない所もあるので
画力だけでも足りない
という所はあるのです。
「この人はこんなにうまいのに
名も知れてるのに、いくつか仕事も受けているのに
なんで自信がないんだろう」
という人は大概それです。
冗談抜きで精神的につぶれて本当に
亡くなる方もいます。
圧倒的な不安に勝てないわけです。
残念ですが
自分は自分にしか
結局救えません。
確かに周りの人への
アプローチは絶対してください。
命の危険があるなら
もちろん「不安でたまらない」
と相談すべきです。
ただ、相談する相手は
9割強絵描きではない可能性が高いので
貴方の仕事を「趣味」だの
「遊び」だの「お金にならない事」
だのと言ってしまう事が多いです。
でもそれは馬鹿にしているわけではないという事は
わかってください。
それでも、
命の危険を感じたら
誰かにしがみついてください。
「死にそうだ」
「なんとかしたい」
と、気持ちを打ち明けてください。
その人はね。
ただ「絵」を描いてないから
わからないだけで
貴方にタヒんでほしいわけでは
ない事はわかってください。
この世の9割の人は
絵を描きませんから。
絵を描くあなたは珍しいだけで
周りが対応できないだけです。
はい。(笑)
ですから、絵描きというのは本当に
孤独や孤立になりがちで
社会から離れやすいのです。
樹海になんて行かないでください。
アブが大量にいて
嚙まれると痛くてかゆいし
汚いし臭いし
暖かいお布団も
綺麗なトイレも
かわいいぬいぐるみも
ありません。
残念ながら先だった方の
悲しい場面に遭遇して
しまう可能性が非常に高いです。
そういう懸念も含め
生きていかねばならない
あなたなりの自己確立を
研究してゆくしか
ないんです。
絵描きというのは
人の太陽にもなりえるけれど
一番暗くて妬みや恨みの最後の受け皿に
なる可能性も高いと思っています。
一人で頑張ってはいけないが
一人で頑張らないといけない
そんな背に腹は代えられない末に
何があるのか見てみたいですね
繊細なあなたは
苦難をクリエイトする
力があるはずです。
貴方にしかできない事が
必ずあるはずですから
悲しみも苦難も人生というキャンバスに
描いてみてください
あきよねこでした。