美大に入りたい!あなたが期待していることはなんですか?卒業後のプランは?

こんにちはあきよねこです。
私は美大卒業生です。

美大に入りたい。
または編入したい。
と少しでもお考えの方に
参考になれば幸いです。

私は美大へは
2箇所行きました。

一つは留学しました。
2つ目は国内の大学を卒業しました。

とりあえず国内の美大での事を書きます。
留学の時の話はまた今度にしますね。

参考になるかも知れないことを
書いてみますね

☆美大に行くにあたり、私が期待したこと
☆卒業後のビジョン
☆在学中できること

まず、
私は美大に行ったら格段に画力が上がると思うのはもちろん、
好きなことで仕事ができると期待しました。
だからお金は沢山稼いで返すつもりでいたことは事実です。

で、後は漫画が勉強できるコースだったので先生方は過去商業誌で連載を持っていた方々や原作者の方もいらっしゃいましたから、何かしら連載に繋がるキッカケがあるんじゃないかと期待がありました。

卒業後は画家か漫画家になれると思っていました。

在学中は学生デビューできるかもとか、
他は施設を含めた他学科との交流を期待しました。

しかしながら
期待した内、予想通りだったのは20%くらいでした。体感ですが…

まぁなんというか今になって
やっておけばよかったと思うことばかりです。

正直、先生方が過去商業誌で連載があろうがなかろうが、学生には関係がありません。 
確かに、出版社の編集の方が2〜3人程はきてくださっていました。4年間の間に。

4年間の間に
2〜3人しか来ないなんて、自分から出版社に出向いた方がいいに決まってますよね。

授業はデッサンのクラスがあったので確かに画力向上の機会はありました。

しかしながら、漫画家になれるかどうかは先生方が決めるのではなく
あくまで出版社の編集の人が決めるのです。

さて、卒業後のプランを学生デビューとか言ったんですが…
わたしはですね…
一本に決めてなかったのもあり難しかったんですね。
当時は漫画はもちろん、油絵も好きでしたし歌を歌うのも好きでした。

だから絞れなかったのも原因です。

学生デビューと言っても何でデビュー?するつもりだったのだろうかと思います。

で、外的に美大の出身者がどこに就職先があるかというと
『そんなの自分で頑張れ』に当然なるので
画家や漫画家、イラストレーター、といった仕事は個人事業主になるので
就職という形にはなりません。

ゲームの会社やアニメスタジオに雇われて
キャラデザインをするなどでしたら就職という形になるんですが

独立した形の画家やイラストレーターは自分で仕事を取らねばなりません。

漫画家は出版社へ持ち込みをし、担当といって貴方の漫画が商業的に稼げる事を見込んで賞や連載に繋がようについて下さったら漫画家としてはじまるのです。

なので、これは、
なりたい夢が卒業後すぐに実現できそうならいいのですが、できなさそうなら好きでもない仕事や妥協した就業場について生活費を稼ぐ形になることが9割強です。

次に在学中できる事になりますが

在学中、施設を含めた他学科の交流は学科授業においては皆無でした。
が、部活動で関わる事はできます。

自主的なクラブ活動のような物があり、スポーツや合唱部などはありました。

使用できる範囲ですが、
自分が使用できる施設範囲は大学内の3割程度です。体育館、図書館といった誰でも利用可能な場所以外はほとんど用がないのと許可がないと使用できません。

私はキャラクター造形学科でしたから、授業の講義室や美術のデッサン室、図書館、食堂、部室、学生作品の常時展示場以外行かないです。

関係のない音楽室、音響室、録音スタジオ等は入りませんでした。

多分、その当時行こうと思えば行けたのかよくわかりませんが、基本的に関係のない場所には行かないんですよね…

だから、野外活動、または部活動関係で皆が集まる場所を使うとか。
その程度です。

なので他学科と関わりがあるかと聞かれたら、
積極的に部活に参加しない限り、ほぼない。です。

まぁ、別に…
他の学科生となんで関わりたいの?という感じがあるかも知れませんが…
私は色々興味範囲が広くあったので、そのせいです。

というか、漫画やデッサンをするのに大半を費やするので、ずっと家か自習室にこもって制作に追われます。

本当に大学生活の4年間はこんな感じです。

どうですか?
美大、行きたいですか?

ちなみに
学費は前期60万円
後期60万円
年間120万円
の4年間で480万円で
さらに教科書、画材代、学生寮(地方出身者なら)など考えたらそれ以上かかります。

当時は
2010年くらいでしたから今は値上がりしてるかも知れませんね。

ここまでは大体の全学生には共通することです。

私は馬鹿だったので、
大学が色々やってくれると思い込んだ部分が多くありました。

確かに一度だけ個人的に大学3年の時に東京まで出て行って
出版社へ向かった事がありました。

でも、本気で漫画家になりたいとするならば、行動しなさすぎですよね。

大学は確かに同志が集まってきたり、漫画家の先生たちと交流があるので、やっぱり繋がりは大学に入ってからの醍醐味ではあります。

しかしながら
市場は大学内ではなく、外にあることを忘れてはいけないのです。

このことを気づくまでに私は時間がかかりました。

ただ、学校でいい成績を納めていれば夢は叶うとばかり闇雲に信じていまた。

学内の成績が良いだけで
どうやって外部の市場に影響を与えられるんでしょう。

誰も言ってくれる方がいなかったので、これをお読みになっている貴方には同じ事をしてほしくはありません。

学生は時間はあるでしょうから、漫画家になりたい人は積極的に出版社に出向いて編集の方に観てもらってください。

画家になりたい人は、コミケ、同人誌活動を含め、経済を少しでも動かすことを外部でやってほしいと思います。

大学に依存してはいけません。

学生という立場を利用して、安く切り抜けられる物は安く済ませ、後は全力で、制作に打ち込んだ外に向けて発表すべきです。

大学の成績は卒業できればいい程度に留めておき、外部活動を優先しましょう。

いい成績を収めても意味がありません。

大学は貴方が野垂れ死んでも関係ありません。
そんな大学の先生や成績にいい顔をしても何も残りません。

友達も飲み会や時間の無駄だと思える機会が増えるようなら遠慮しましょう。

私は大学生の時は友人は軽く話をする、将来の夢を語る。
部活動を一緒にする以外はあまりつるみませんでした。

漫画や油絵に描く時間がたくさんたくさん必要な方には
無駄にしていい時間はないはずです。

いままで申し上げた事は、真剣深刻に漫画やアートに
関わっていきたい人向けにお話ししました。

もちろん、人は価値観がそれぞれですから
人と楽しみながら大学生活を過ごしたい方は
友人と楽しい時間を過ごしてもいいと思っています。

大学卒業後、どうなっていたいのか?
そうなれるには在学中何をすべきか。
考えて行動すべき事があるなら、それを実行していくことは
貴方の将来にはとても重要な事です。

どうか、貴方の学園生活が充実したものになりますように願っています。

あきよねこ